セリフ
1ページ目
- 「夫は仕事もできて 家事もできて 虫もやっつけて えらいねえ えらいねえ」
- 「はい あまおう。」
- 当初は このような 様子であったが
- 「あまおうは 美味しいねえ 美味しいねえ」
2ページ目
- 「えっと……夫はお風呂に入ってえらいな。」
- 次第に粗雑になり
- 「おっとがあるいてゆく」
- 自由律俳句のごとき芸術性を帯び始め
- 「山頭火?」
3ページ目
- 「マー。」
- 「もうあまおうの季節じゃないよ。」
- 「マー」
- 成果てとなった。
ある夫婦の会話が描かれる。夫は、家事や仕事をこなす自分を褒められることを喜んでいたが、徐々に返礼が雑になっていく。最初は「あまおう美味しいねえ」と普通に褒めていたが、最後には単に「マー」としか言わない。一方で、妻は芸術性を増していったが、ついに感情をあらわにして泣き叫ぶ。その時、夫の言葉が山頭火のようになっていったことに気付くが、すでに泣き崩れている姿がそこにあった。


