セリフ
1ページ目
- 去年閉店したその店と僕の思春期の終わりに。
- 2000年
- 家内ちゃんちの小さな居酒屋。
- 一浪二留の上大学を除籍になり東京の専門学校へ入ったはいいが
- 特に何かになれる気がしない26歳。
- 効果音ぺろぺろ
2ページ目
- 「勉強だって仕事だってやったらちゃんと出来るのになんでやんないのさ……私もうついていけないよ。」
- 僕には学問の素質がなかった。
- 教科書も論文も浮ついた言葉遊びにしか思えず、「だからなんなんだ」といつも思っていた。
- 効果音ぐっ
- 効果音くんくんくん
3ページ目
- 夜になると営業を終えた近所の花屋花だっぺなと近所の寿司屋寿司だっぺなが飲みに来る。
- 「寿司だっぺな」
- 「花だっぺな」
- 「みせ終わっただっぺな!」
- 「だっぺな!」
- 彼らは酒を飲みヘタクソな音楽を始める
- 僕も無理矢理つきあわされる
4ページ目
- 最初はバカバカしいとイヤな気分だったが
- ふと妙に楽しくなっている自分に気づいた瞬間に
- 「なんかこういうことなのかもしれない」
- とわけわかんないことを思って、
- でもこうスッキリ腑に落ちた気がして
- 多分僕の思春期はそこで終わったのだと思う。
2000年、大学除籍後に専門学校へ進学した主人公は、26歳で将来の見通しが立たない。飲み屋で彼の思春期が終わる物語が展開する。同僚たちとの音楽活動は「バカバカしい」ものだったが、次第に楽しさを感じる。何かが胸に落ち、成長の一歩として受け入れる。その経験によって彼は思春期を終えたと悟る。



