セリフ
- 暇さえあれば手紙を書いていた。
- 手紙ではなく、詩人の詩だ。相手が必要としていそうな言葉を詩集から探して、考えて、探して、考えて。
- 「どんな顔で読むだろうか。どこで読むだろうか。どんな字が好きだろうか。どんな便せんが好きだろうか。」
- 「飢えることが わたしの背負ってきた罪だ 面い死のじいなのなかに 何故こんなにも足りないのか」
- 専攻とは全く関係ない。でも僕はそんな勉強なら何十時間でもできた。
- 四条通りのジュンク堂で僕は毎日覚える。覚える。
- 「ハイ。おっ。」
- 「気障だと思ったことはない。詩を僕に教えてくれたのは先輩だ。」
- 「あれすき。」
- 「でしょ? ぴっぴっぴっ」
ハセガワは暇を持て余し、詩人の詩を引用しながら手紙を書いていた。相手が必要としそうな言葉を詩集から探し、考えながら綴る。どんな顔で読むだろう、どんな字が好きだろうと想像する。後日、オズ先輩が気障にも詩を教えてくれたことを回想。ハセガワは四条通りのジュンク堂で詩集を毎日読んで覚えた。専攻と無関係でも、その勉強なら何十時間でもできたと述懐する。
