男は先生と僕のみ、あとは全員女子である美術部の合宿は理不尽なことばかり。
僕はいつも重い全員分のイーゼルとキャンパスを先生の車に積み、夜のための花火などを買い、アイスを買い、奔走した。
疲れ果てて合宿から帰宅すると、両親が「お前はまた女の子にたかられたんだろう」などとしつこくひやかし、僕のペーソスは誰にも理解されなかった。
セリフ
- 美術部の夏合宿は毎年さびれた漁村。倒壊しそうな廃屋が僕のお気に入り。
- 漏れる日差しが、昼のプラネタリウムだ。
- 「部長なんでこんなきったない小屋描いてんのよ。」
- 効果音パタパタ
- 「わからんのかこのペースソスが。」
- 「部長、アイス買ってきて。」
- 「わからんのかこのロマンが。」
- 「アイス。早く。」
美術部の夏合宿で、ハセガワは寂れた漁村の廃屋を好んで描いている。漏れる日差しをプラネタリウムに例えてロマンを感じるハセガワに対し、副部長のセキグチは暑さに耐えかねて不満げな様子だ。廃屋の魅力を語るハセガワの言葉を遮り、セキグチは早くアイスを買ってくるよう無愛想に要求する。二人の温度差が描かれた日常の一コマ。
