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村木とハセガワが食事や団らんを楽しむ日常の光景

長い時間をかけてマキタと結局上手くいかなかった僕は、大学に入ると同時に叶えられてしまったしあわせに戸惑って、どうすればよいのかわからなかったのだと思う。

これがしあわせの形だ、と思ってしまうと、そこから先のことを何も考えなくなった。

 村木SIDE B

 青春ノンフィクションI.「村木。」本編

セリフ

  1. 今思えば僕の失敗は、
  2. 「ごめんねー レポート忙しくってさ。」
  3. 「いい。 もう出来るよ。」
  4. 日々繰り返す 安心の中で、
  5. 「うまーい!」
  6. 「最初は私のが料理上手だったのになー。」
  7. 「おかわりー!」
  8. 「かぜひく。」
  9. 「もうちょい。」
  10. 僕の中に「しあわせ」の基準が出来てしまったことにあると思う。

忙しい村木に代わり、ハセガワが食事を用意する。二人は食卓を囲み、村木はハセガワの料理を絶賛しておかわりをねだる。食後は背中合わせに座り、読書するハセガワに村木が寄り添う。繰り返される安心感のある日々の中で、村木は自分の中に「しあわせ」の基準ができたことを実感し、穏やかな表情を浮かべる。