40代の今、1年は以前にも増して速く感じられ、特に大した出来事もないまま、
粛々と黙々と過ぎてゆく。
17歳高校二年、その1年も、人から見れば大したことは起こらず、
大したことが起こらないことにわけもなくイライラとしていたが、
それでも何も知らなかった分だけ、何かあるような期待を持てたのだ。
セリフ
- 「はせやん、元気ない。私のせい?」
- 「ちが…」
- 「そうだよね、私のことだと一生懸命だもんね。」
- 「それで、」
- 「おしまいだよ?」
- 「いいよ、しばらく一緒にいよう。」
ベンチで背を丸めて落ち込むハセガワを、マキタが静かに見守っている。ハセガワの元気が無い理由を自分のせいかと問いかけるマキタに対し、ハセガワは言葉を濁す。マキタはハセガワが自分に対して一生懸命であることを認め、しばらく一緒にいようと優しく提案する。二人の静かな距離感が描かれた日常の一コマ。
