クリスマスにはろくな思い出がない。
冬はいつだって何かが壊れる。
セリフ
- 高校2年のクリスマスイヴ。
- 「先輩が空き家持ってるなんて。」
- 「俺のじゃねぇよ。家のな。」
- 「でもまさかプレゼントが同じCDなんて。」
- 「しかも同じみどり楽器とはなあ。包み紙までいっしょ。」
- 「なんて。」
- 「気が合いますねえ。」
- 「おう。」
- 「そろそろ思ってること話してください。」
- 「もう無理なんでしょう?」
高校2年のクリスマスイヴ、ハセガワとヨシダは空き家で二人きりの時間を過ごす。互いに用意したプレゼントが全く同じCDだったことに驚きつつ、ヨシダは「気が合いますね」と冗談めかして笑う。和やかな雰囲気の一方で、ハセガワの内心には相手の本心を問い直すような、思春期特有の切実な独白が綴られる。
