舞台の中で演じた役に強力に引っ張られるマキタは奇跡のように別人で、
僕はその奇跡に恋をしていたのだ。
セリフ
- シリーズにんげんのうた⑧「マキタ⑦。」
- 「はせやん!」
- 効果音タッタッタッ
- 僕はこれが苦手なので、脇から退場する。
- 舞台が終わると、演劇部員が出口で客を見送る。
- 「ありがとう ございましたー」
- 「来てくれたんだね!」
- 「ありがとう!ありがとう!」
- 「ねえ、どうだった?」
- 舞台直後のマキタは別人のようで、
- 反則。
- 翌日にはいつも通り。でも、
- 僕はもう何かに期待してしまう。
- 効果音キモ。
- 「ありがとー」
演劇部の公演後、ハセガワは人混みを避けて立ち去ろうとするが、舞台直後のマキタが駆け寄り、満面の笑みで彼に抱きつく。普段は笑わない彼女の豹変ぶりにハセガワは戸惑い「反則」だと感じる。しかし翌日にはマキタは元の冷淡な態度に戻り、ハセガワを毒づく。一瞬の心の交流と、それに翻弄される少年の心情を描く。
