抱えた傷が深すぎてそうなるのか、単に心が弱すぎてそうなるのか、寄り添おうとすればするほどわからなくなる。
今は「両親から受けた傷」や「それによる関係不全」の例があまりにも目に入りすぎ、僕もすっかり麻痺してしまった。少なくともネット上では上手く人に優しくできない。
何も知らない頃が優しかったわけではない。
しかし相手が望むものを与えたい強い本能があった。
だから村木は僕に何も望まなかった。
セリフ
1ページ目
- 夜のうた。
- 2024.10.29
- 「傷?」
- 「ん。」
2ページ目
- 「いつの?」
- 「言いたくない。」
- 「言わないと一緒にいちゃいけない?」
村木はベッドに座り、肩の傷について尋ねられるが、いつのものか尋ねられても「言いたくない」と答える。傷の話をしなければ一緒にいられないのかと優しく迫られ、心の葛藤を抱えながらも、その秘密を簡単には明かせない複雑な感情を示している。親しい相手との繊細な関係性が描かれている。

