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短髪の少女が窓を見つめて座っている

もちろん僕はマキタと夜中に部屋で二人ぼっちになったことはない。

体育祭のクラス打ち上げで調子に乗ったやつが酒を飲ませ、

ふらふらになってるのを介抱したとか、

修学旅行のフェリーで、夕食をマキタ班の部屋にワゴンで運んで

ドキドキしたとか、

演劇部の卒業旅行で「夜、お前の話も結構したで」と後から

オータニに聞かされて何の話をしたんだろうと気になったけど

結局聞けなかったとか、

いずれも他人にとっては退屈な思い出、

努力では人との距離を縮められなかった思い出ばかりが残っています。

大学に進んでから、村木に

距離を取ろうとしているのは君の方だ、と指摘されて

初めて自分とは何なのか考えました。

考えてもわかりませんでしたけどね。

考えに考えた挙げ句、自分は考えているのではなく、

考えたくないんだってことだけはわかりました。

みなさんはどうでしたか。

何をもってアイデンティティを得ましたか。