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視線を逸らしつつ「ふん」と返す女性

たばこを持つ手と向かい合う二人の対話場面

僕は特に

「すべて理解した」みたいな断じ方が嫌いでしたから、

言葉を選ぶ以前に、

すぐわからん、知らんと言ってしまいます。

絵についても

これだけ描いておいて好きかどうかわからず、

しょっちゅう好きって言っていいんだろうかと

繰り返している。

面倒くさいと言われればそうですが、

慎重とも言えるし、言葉を大事にしているとも言える。

言い方はどうでもいいのです。

「うまいこと言う」が全盛期の今です。

もやもやとしたものをはっきりと人にわかるように

説明できたやつを称賛する時代です。

ひねくれものの僕は、

そうするとほんとにわかってんのか?と

疑問を持ちます。

あなたにわかっていることは何ですか。

あなたという人間は一体誰で、何者ですか。

教えてください。

自分の言葉で。

セリフ

1ページ目

  1. 「ふん。」

2ページ目

  1. 「お前ほんまに仲ようなりたい思てやってんのか?」
  2. 「わからん。」
  3. 「わからんのはこっちゃ。お前の好きてなんなんや。」
  4. 「……わからん。」

ハセガワと先輩の二人は、互いの気持ちに戸惑いながらも向き合っている。先輩はハセガワに本当に仲良くなりたいのかと問いかけ、ハセガワは答えに迷って「わからん」と返す。そんな曖昧な関係の中で、相手への感情すら自分で理解できずに混乱しながらも、互いを意識していることが伝わる。彼らの不器用なコミュニケーションが、切ないほどにリアルに描かれている。