時々強い風が吹いて教室中のほこりを巻き上げる。
原型はまず無意識に目で追うところから始まる。
やがて目で追っている自分を自覚する。
しかしその感情が好きだということを
なかなか飲み込めず、否定する。
元々話好きではない上に、
余計しゃべらなくなって考え事をする日々が続く。
そうした気配を察してマキタは逃げる。
マキタが逃げるので仕方なくオータニと仲良くする。
オータニは話しやすい。放課後捕まえて長々と話す。
オータニはにやにやと聞いている。
マキタは遠くで見ている。いやそうな顔をしている。
それが僕の覚えている「最初の頃」だ。
最初の瞬間には、いつだって強い風が吹いている。
セリフ
- 「う」
- 「う」
- 「う。」
- 「だっ。」
高校の教室で、ハセガワは窓辺に座り物思いにふけっている。彼は自分の感情をまだはっきり理解できず、好きだという気持ちを受け入れられずにいる。そのため、普段よりも口数が減り考え込む日々を送る。一方、マキタは彼の変化を察して距離を置き、代わりにオータニと交流を深める。オータニは話しやすく、放課後に長時間話すことでハセガワとの関係が少しずつ変化していく。

