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高校生の主人公と浮かぶクラスメイトの姿

マキタが半年後も自己否定しながら日記を書く

間違いなく、この日記がなければ僕は

自分に都合の悪いことはすべて忘却し、

「あの頃はよかったなあ」と遠い目をするだけの大人に

なっていただろう。

もしくは陰キャがどう、陽キャがどうと、ねちょねちょ

どうでもいい定義にこだわる人間になっていたかもしれない。

そういう意味では、

くるくる変わる気分と憂鬱、

その反動のハイテンションと希望が

日毎に交錯する「30年前のありのままの自分」が

みしみしと詰め込まれた日記は、人からもらった手紙とあわせて

僕の唯一の財産であり、資産である。

ツイートやブログのようなweb日記は

僕は絶対に日記とは認めない。

どれだけ「これは備忘録」「これは独り言」と

主張しても僕は認めない。

それは君自身ではない。

セリフ

1ページ目

  1. 「こいつら全員シベリア送りになればええのに。」
  2. 「マローズ酷寒 マローズ酷寒」
  3. 効果音キャキャキャキャ
  4. トロピカルクラスメイトたち
  5. 平成2年
  6. 高校一年生、16歳のわたくしは常に校舎の裏でソルジェニーツィンを読みながら北斗の拳みたいな感想文を日記に書いていた。
  7. (現物)
  8. イワン・デニーソヴィチの一日 by アレクサンドル・ソルジェニーツィン すでに貴方は死んでいる。

2ページ目

  1. わずか半年後
  2. 「あ?」
  3. 乙女日記、開幕。
  4. 「「自分」なんぞこんな程度よ。いっくら勉強出来てもムダムダ。」
  5. 「じゅうまんえんいる現金でいる。」
  6. 「僕イヤな人。でも、 好かれたい。好き。」
  7. 「(現物)」
  8. 「花咲かせんな 気持ち悪い!」
  9. 効果音ホワ ホワ ホワ

高校1年の主人公は、冷ややかなクラスメイトに囲まれながらルソーの著作を読み、感想を日記に書いていた。数ヵ月後、彼は「自分なんてこの程度」と無力感に苛まれながらも、クラスメイトに好かれたいと願う。一方で、現金が手元にあることを確認する場面もあり、乙女日記は開幕する。