屋上で風に吹かれ佇むマキタは、制服姿で少し遠くを見つめている。誰もが立ち入れない秘密の場所だった屋上は、彼女にとって逃げ場であり心の拠り所だった。周囲の景色や舞う葉は彼女の複雑な思春期の心情を静かに映し出している。静寂の中で彼女は見えないものを見ようとしているようだ。

校舎の屋上は重要でした。逃げ場所として。
もちろん立入禁止にはなっていて
誰でも入れる場所ではなかった。
そこがよかった。
校舎の屋上に出てみたことありますか?
その広い空の下で
見えないものを見えた気になっていたんです。
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