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送別会の料理に悩む眼鏡の青年の様子

主人公がおにぎりを持ち悩む様子

一人で食事するハセガワにマキタが声をかける

食べ物を差し出されるマキタの顔

マキタが果たして、

ただお腹がすいていただけなのか、

それともしょんぼりとしている僕に気がついていたのか、

今となってはもうわからない。

が、マキタもまた人の気持ちによく気がつく人間であり、

僕と同じく直接わかりやすい言葉で伝えるということが

できない性格だったのは間違いない。

僕は人に気を遣うのも気を遣われるのも好きではない。

だからほっといても勝手気ままなわがまま人間についていき、

世話を焼く方がどちらかと言えば好きだ。

ただもしこれがマキタなりの気遣いなら、

僕はとても嬉しく、だから覚えている。

人の気を遣うということは、

人に気を遣わせないということだと思う。

ほとんどの人間はそれができない。

気を遣っているそれを知ってもらいたいと思っている。

だから互いに気を遣いあう。

それがいい時もあるし、イライラすることもある。

優しいにも色々ある。

それはどれくらい人と深く関わってきたかによる。

セリフ

1ページ目

  1. その気持ち。
  2. 「土曜日、桜井の送別会やるで。」
  3. 「一人一品食べ物作って美術室集合な。」
  4. 「飯なんか作ったことないで………。」
  5. 「女子ばっかの部やとこういうの好きで困るわー」
  6. 「おかんの料理大全借りたが…」
  7. 「ボルシチ。」
  8. 「作れるかこんなもん」
  9. 「ロシアの風が吹くボルシチ」

2ページ目

  1. 「じゃっ じゃっ じゃっ じゃっ じゃっ」
  2. 当日。
  3. 効果音ギャー ギャー ギャー ギャー ギャー
  4. 「なんやこのデカいの。ぶっさいくやわー。スーパーでなんか買ってきたらよかった。さっさと自分で食うてまお。」

3ページ目

  1. 効果音コンコン
  2. しゅん....
  3. 「...............。」
  4. 「何ひとりで食うてんねん。私食う暇あらへんのに。」
  5. 「アホか」
  6. 「はせやん はせやん」

4ページ目

  1. 「それ一個くれ。」
  2. 「あ。」
  3. マキタはそういうやつだから。
  4. 「お前なに食うたんやそれ。」
  5. 効果音もっちゃもっちゃ

桜井の送別会で料理を持ち寄ることになったが、料理に自信がない主人公は悩む。ボルシチを作ろうとするも難しく、小さな俵のような物を持参する。当日、友人たちが楽しげに料理をしている中、取り残された気分になりつつ一人で食べ始める。そこに友人が「一緒に食べよう」と声をかけ、取れたての食べ物を渡される。彼は友人の気遣いに感謝しつつ、少し照れた顔を見せる。マキタの人柄が垣間見える暖かいひとときである。