悩みというのは、言葉で書くことができる時点で 半分くらいは解決している。
僕が20代に頃にやっていた悩み相談コーナーみたいなことを 今やろうと全く思わないのは、メールにせよチャットにせよ、 書いている時点でストーリーになっているからだ。 物語に返信しても何も解決しない。
「金がない」という悩みには「働く」という回答以外はない。 でも…と言いたくなるのは「働きたくない」が本音だ。 だから僕はほとんど相手の話をまともに聞いていない。
人間が一番見たくないものは自分の真実の姿だと思う。 これはずうっとそう思っている。 そうした屈託がない人間もいるかもしれない。 そんな人間はまぶし過ぎて僕はつきあえない。
また、統合失調であれうつ病であれ、 既に病名が確定して診断されている人間の悩みには本音では乗れない。
僕は資格をもった医者でもカウンセラーでもない、 そこら辺にいるただの人だからだ。 病名が出てきた時点で「大変だったね」「お大事に」以外のことは 言えなくなる。 だからあまり書かない方がいいと最近は言う。 ことさらSNSで書くと余計つらいことになると思う。
病気とか見た目…デブとかハゲとかブスでもいいが… で仲間意識をもったところで、それは一方的な仲間意識であって、 僕が欲しい仲間ではない。 僕はデブだがデブ仲間はいらないしデブ話なんかしたくない。
誰の話でも12時間も24時間も聞いているわけではない。 僕が聞きたいと思ったから聞いている。
それは何が条件なのか。 女子限定なのか。見た目がかわいければいいのか。 有名人だからか。かわいそうだからか。
違う。
僕のカンだ。 そういう風に僕は自分勝手に、利己的に生きている。 君は違うのか?
セリフ
1ページ目
- 昨日の日曜日も
- 12時間話を聞いた。
- ずっと孤独を抱えて一人で悩んできた人間が本音を見せ始めるまで
- 最短でもそれくらいの時間はかかる。
- 本音はまだ自分で言語化できない、したくないから本音なのだ。
2ページ目
- わたくしは元から他人の悩みに関心がない。
- 効果音あのあの
- 悩みは解決できないというより
- 「どどどどうしたらええんやろ」
- 「解決したくない」が底の方にある。
- 孤独な人間は大抵言語化に長けていて自己分析が周到だ。
- 自分を客観的に見れているというポーズで自己防衛するためまずそれを剥ぐ必要がある。
- 「わかってるんですほんとは。」
3ページ目
- 「いいや 全くわかってない。 お前の言いたいことはそうじゃない。」
- わたくしは そこを全否定する。
- 全否定するには やはり準備として 12時間が必要なのだ。
- 「そうですか? なんでそんなこと 言うんですか? 私初めてこんなに しゃべったのに。」
- 言葉が出てこなく なってから ようやく見え始める。
4ページ目
- 「あ…今思い出した…私こどもの頃ね?」
- わたくしは・・・その準備してない自分語りが聞きたかった。
- 効果音ドヤー!
- 「俺はこうやっていつも女子と仲良くなったのだ。マメだろう?」
- 「やだーキモーい。」
- 「キモいとか言うなつきあってやったのに!」
- 効果音金払え
- 満足したので軽口を叩いて解散する。
- わたくしが誰かと信頼関係を結ぶにはこのプロセスがどうしても必要だ。
ハセガワは孤独を抱えている人が本音を語り始めるまで、最短でも12時間かかると話す。彼女自身が他人の悩みに関心がなく、本当の悩みは解決したくないという側面があると告白する。孤独な人は自分を客観視し自己防衛するため、その姿を剥ぐには時間が必要だ。ハセガワは友人の男性と過ごし、全否定する準備として時間をかける。本音の自分語りを聞くことの困難さを実感しつつも、そのプロセスが信頼関係を結ぶためには不可欠であることを理解する。



