わたくしはまず田舎の古い家の長男で3つ下の妹がいたことから、 かまわれるのは好きでなく、かまう方が好きである。
それは人間としての優しさから発せられているわけではなく、 「こうでなければならない」という呪いのようなものから湧いてくる行動である。
わたくしは自分の行動で相手が喜んでいると思うことはあまりない。 そういう意味では人の気持ちのわからない人間なんだろうと思う。
さみだれちゃんは待っててと言うと雨の中でも待っている。 雨の中でもじっとこちらを見ている。
わたくしとさみだれちゃんと、 どちらがまっとうで「正しい」人間なのか。
それを決めるのは常にわたくしとさみだれちゃんではない人間であり、 その正しさには「今日は雨です」ほどの価値もない。
セリフ
2ページ目
- 効果音ばさっ
- 効果音ずるっ
- 「ズボン。」
3ページ目
- 効果音ごうん
- 効果音ごうん
- 効果音ごうん
- 効果音しゃっしゃっしゃっ
- 効果音ブオー
4ページ目
- 効果音ぱんっ
- さみだれちゃんがどんな子だったかと問われれば
- 絶対にこちらを見てる子だったと答える。
さみだれちゃんは雨に濡れたまま、新しい服をかけられ静かに着替える。彼女は無表情で淡々としているが、周囲の誰かが髪を丁寧に乾かすなど気遣いを見せる。終始じっとこちらを見つめる彼女の目は印象的で、語り手はさみだれちゃんの気持ちや正しさについて静かに考えている。



