杉ちゃんはいつも大きな耳飾りをしていた。 ちいさな耳の傷あとを隠すためだった。
絵を描いている時にたずねたら、 そんなに気にしてるわけじゃないけど、と見せてくれた。
よく見ないとわからないので近寄って見た。 ほんの少し耳たぶのあたりが欠けている。
そこにあるべきものがないということに、 わたくしは激しくドキドキした。
杉ちゃんがショートカットの髪を手でかきあげ、少し厳しい表情で遠くを見る様子が描かれている。タンクトップを着ており、彼女の内面にある複雑な思いが伝わってくる一枚である。背景は暗くシンプルで、杉ちゃんの存在感を際立たせている。彼女の心情や若者ならではの思春期の葛藤が感じられる情景だ。
