転校してきたばかりの時は、 あわあわ言ってついてくるだけで鬱陶しかったムロイも、 卒業する頃には別人みたいに落ち着いて堂々とするようになっていた。
ムロイは人気があって、しょっちゅう変な男子に つきまとわれて逃げ回っていたけれど、 堂々としてくると変なのは寄ってこなくなったようだ。
面白いもんだなと思う。
ムロイは床にひざまずき、親しげに一匹の猫に手を伸ばしている。白いシャツに黒いスカートを着ており、柔らかな表情で猫を見つめている。彼女の落ち着いた様子は、転校してきたばかりの頃の慌てていた姿とは対照的だ。ムロイは人気者であったが、以前は男子にしばしば追いかけられていた。しかし成長すると堂々とした態度を持つようになり、周囲の対応が変わってきたことを示している。
