そういう意味では人間の心はもっとも弱く、うつろいやすい。
強く、変わらないものが欲しいと思っている。
セリフ
1ページ目
- 弾かなくなって5年くらい経った。
- 「まっすぐ座ってるのが困難だ。」
- 効果音ていん
- 去年から絶対音感が狂い始め
- ドレミがレミファに聞こえてきもちわるい。
- 「気づいた時は相当ショックだった」
- 43で倒れるまで
- 30数年ほぼ毎日弾いた。
- うまくはならなかったけど。
2ページ目
- 「目標や目的を持って続けられる人は立派だよな…。」
- 「わたくしはただ昨日と同じ今日が続いてることが好きなだけ。」
- ピアノのかわりに絵を毎日描くようになってまだ10年も経っていない。
- 全然足らない。
- よかったことと言えば「スマホ眺めてたら10年経ってた」という絶望は感じなくて済んでいることくらい。
3ページ目
- 「お前 ほんとうは」
- 「絵が好きなんじゃなくて 私とずうっとこうして いたいだけなんだろう?」
4ページ目
- 入学・卒業・クラス替え そういう環境の変化にものすごく弱かった。
- ずっと同じところで 同じひとと 同じことを続けていたいと願った。
- そんな弱さがずっと コンプレックスで 無理やり 積極的な自分を 肯定してきたが
- 51歳のわたくしは 再び強く強く 変わらないものを 求めている。
幼少期から環境の変化に弱く、同じことを続けるのが好きだった主人公は、大人になっても無理をして積極的に振る舞う自分を評価していた。しかし、本当に好きなのは「絵」ではなく「同じことを続けること」だったことに気づく。43歳でピアノをやめて絵を始め、10年が経つも満足はしていない。51歳となり、変わらないことへの渇望が再び強くなり、新たな自分を見つめ直している。



