逆に本当にただちに命に関わるようなことが 起きても(いや、ぎっくり腰もつらいのはわかったけど) わたくしは描くのか、描けるのか。
描き残したことがないように。 とはいえ、生活の日銭は死ぬまで稼がないといけないわけですけども。
セリフ
1ページ目
- 「わたくしは51歳の今まで骨折など大きなケガはしたことがない」
- 「家内ちゃんは昨日近所のマツキヨにでかけたという精神的ダメージによって巣から出て来ない。」
- なるほど、「またあの痛みが来たら」と思うと動くのが非常に怖い。
- 「リハビリ怖い」という気持ちを理解した。
- 文字入力がつらいので初めて音声入力を試す。
- 「「大変申し訳ございまーん。」」
- という文面がクライアントに送信された。
2ページ目
- 自己都合で授業を休講にするのは8年前の入院に続き22年間で二回目だ。
- 自分を許せない気持ちがある。
- 責任感もあるだろう。しかし本当の責任感とは謝らなくてはならない状況を生まないことだ。
- 「申し訳ございまーん。」
- わたくしは弱くも強くもない勝手な動物なので
- 一人が楽だなと思ったり
- 一人はイヤだなと思ったりする。
- 効果音じーっ
3ページ目
- いつかもっと齢をとったら読もうと思っていた本がある。
- 先輩の、小説家である父が娘の結婚式当日に書いた短いエッセイだ。
- 何もできないので読む事にした。
- 情景が浮かぶいいエッセイだった。
- が、わたくしはそれを絵には描けず、わたくしの覚えている先輩を描く。
4ページ目
- 「三重から救急車呼ぶわ!!」
- 一応医療従事者の妹(48)に連絡する。
- 「落ちつけ妹。」
- わたくしの家族はみな大げさ。
- 「メッセージ」
- 「腰痛は膵臓が原因の可能性があります。検査しましょう。」
- 「ありがたやありがたや 少なくともわたくし周辺のネットは全然殺伐としてないよ。」
- 階段降りられるようになったら病院行きます。
- 例えば誰かをイライラさせることがあるとしても
- いつもやってることをいつも通りにやることがわたくしを正気に保つ最良の特効薬であり、
- わたくしと同じ心弱き民は
- 中年にさしかかる前に自分語りの手段を作っておくと楽かもしれません。
51歳の夫は、骨折など大きな怪我をしたことがない。家内ちゃんは精神的ダメージを受けていたが、夫は文字入力がつらいので音声入力を試す。自己都合で休業し、責任を感じている夫は、小説家の父親が娘の結婚式当日を書いたエッセイを読もうとする。一方、オズ先輩の情景が浮かぶエッセイに感銘を受け、先輩を描こうとする。夫は腰痛の可能性を指摘され、妹に連絡し病院へ行くことになる。



