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たばこを吸う男性と女性が言葉を交わす夜の場面

メガネ男性が煙草をくわえながら絵を描いている

机に向かい背中を見せる男性の後ろ姿

セリフ

1ページ目

  1. 「おめーの性格なんてどうでもいいよ 顔が好きなの顔だけ。」
  2. 嘘ついてみた。
  3. ちょっとほっとしたような顔をした。
  4. ああこれはもうだめだとわかった。
  5. 僕にはそれが重かった。
  6. あなただけは嫌いにならないよね?と言ってるように聞こえた。
  7. 「私どうせ嫌われるから。いつもそうだから。昔からそうだから。」

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  1. 「一番キツいのは本人だろうな」
  2. と思おうとして (じゃないと僕が イヤな奴になる)
  3. 逆にはっきりと 全部放り投げたい 自分の気持ちを 言葉で自覚してしまった。
  4. 絵を描きながら ずうっとそんなこと ばかり考えていた。
  5. 「自我が弱い」 「他人との間に線を引けない」
  6. それはこの時の 自分自身を指している。

3ページ目

  1. 「「わかってるけどできない。」」
  2. ……はわかってないのと同じで「わかってるけど」が余計な分だけ人を苛立たせる。
  3. 長い間自分について何を聞かれても「よくわからない」と真面目な顔で答えた。
  4. 結婚するまでそんな感じだった。
  5. 気持ちがわかるから優しくなれる…は嘘だと今も思う。

「どうせ嫌われる」という諦めから、主人公は相手の女性に「顔だけが好き」と嘘をつく。女性はそれに安心するが、主人公は関係の終わりを予感する。この出来事を通して、彼は「自我が弱い」「他人との間に線が引けない」という自己の問題を深く認識する。これは自分自身を理解できず、他者との適切な距離が取れない長年の課題であり、結婚後もその根本は変わらない。「気持ちがわかるから優しくなれる」という考えも偽りだと感じる、内省的な物語である。