金曜午後のドローイング。
マキタは高校二年生の一年だけ同じクラスで席も隣同士だったから、 普段の授業中の方が物理的な距離は近かったけれど、 それでも放課後の距離の方がよく覚えている。
いくら肩が触れ合う距離にいても、心が遠ければ何の意味もない。
放課後の部屋で、マキタがソファに横たわり、物憂げな表情でこちらを見ている。彼女の視線は遠くを漂い、内心の憂鬱が表れている。一方、近くにいる人物はノートを手に静かに向き合っているが、二人の間には感情的な距離が存在する。物理的には近くても、心が通じ合わない切なさが感じられる場面である。
