わたくしは自分の経験に照らして、 すれ違いや人を待つ時間(いらいらしたとしても)が 人を思う気持ちを育てるのだと信じています。
社会人と学生ではまた違うでしょうが、 何もかもわかっているというのはつまらないものです。
セリフ
1ページ目
- 「今 家出たとこ。」
- 「14時28分に 駅へ着く予定。」
- 効果音んーんっんっんっんっ
- 「あっ、 中央線が今とまって 5分遅れる。 ごめん もうちょいかかるかも」
- 「すんません、 ムンバイ行きの 列車いつ来る?」
- 「いつか。」
2ページ目
- 「ごめん!」
- 「土曜昼ごろ 公園らへんで 待ってて。 ちゃんと返事する。 村木」
- 「もしか私 お昼って 書いた? 忘れちゃった お昼からずっと 待ってたの?」
- 「今来た。」
- 「ウッソだあ。」
- わたくしは この時代が 好きだったな。
昼頃に公園で先輩と待ち合わせをしていたハセガワは、夜になっても現れない村木を待ち続ける。彼女は昼に会う約束を手紙に書いて忘れていた。ハセガワは昼からずっと待っていたが「今来た」と嘘をつく。今のハセガワは独り言のように「わたくしはこの時代が好きだったな」と過去を懐かしむような言葉を漏らす。

