セリフ
1ページ目
- 「ハセガワくん ひさしぶりー マンガ読んでるよー」
- 「ほんとハセガワくんて あんな感じだった。」
- 効果音なつかしー
- 「大学の時も オズ先輩の 話ずうっと してたもんねー。」
- 「私もオズさんは よく覚えてるよ。」
- 「でもわかるわー ああいう人 大学には滅多に いなかったから。 チャラいかんちがいバカ ばっかだもんね」
- 「ハセガワくんも 絶対いないタイプ だったけど。」
- 「女でも 好きになる もん」
- 効果音ああ しあわせ
2ページ目
- もし先輩があの頃わたくしを好きになってたらわたくしは幸せを感じただろう。
- でもその幸せはすぐにどこかへ消し飛んだだろう。
- 恋愛のゴールは必ずバッドエンドだから。
- わたくしの幸せとはその時間と空間に自分がいたという事実であり
- 「でもオズさん以外虫ケラ扱いしすぎー!もうちょい私にもやさしくー!」
- それを同じ時間と空間を共有した自分でない誰かが覚えているという事実。
- 妄想ではわたくしは幸せを感じられない。
3ページ目
- わたくしは今なお弱い。弱くていつも憂鬱だ。
- だが医療も優しい言葉もいらない。
- わたくしたちは確かにそこにいたのだ。
- それ以上になんの幸福があるだろう。
ハセガワは、久しぶりに再会した女性から大学時代の憧れだったオズ先輩の話題を振られ、当時の思い出を共有できていることに幸せを噛みしめる。彼にとっての幸せとは、かつて同じ時間と空間を共にした他者が、自分を覚えているという事実であった。現在なお弱く憂鬱な日々を過ごすハセガワだが、かつて確かに自分がその場所で仲間たちと存在したという過去の事実こそが、何よりの救いであり幸福なのだと実感する。


