セリフ
1ページ目
- 「ま、努力とかムダだよ」
- 「俺は自己中心的な性格だと思ってたが……、」
- 「何も出来なくなるとか20キロも痩せるとか実際なってみると」
- 「これがほんとうに心配するという感情だったのだと理解出来た気がする」
2ページ目
- 「高校いややから野宿で京都行ってくるわ」
- 「祖母ちよ」
- 「大学おもんないからインド行ってくるわ」
- 「デザインやりたいから大学辞めて東京行くわ。」
- お金は服か本を買いなさい 何時迄も二年生に居らんと授業をうけて単位を取って三年になって下さい 私は心配しています
3ページ目
- 「スーパーのちらしの裏に書いてあったんだよな。」
- 「うふ……」
- いつも、何もかも遅い。
- 「うう……」
ハセガワは病床の祖母を見舞いながら、かつて自分が好き勝手に生きていた頃を思い出す。高校や大学の学業を放棄して旅立つハセガワを、祖母は常に心配していた。スーパーのチラシの裏に書かれた、彼の生活や将来を気遣う祖母からの手紙を思い返し、ハセガワは本当に心配されることの意味を実感する。病床の祖母の傍らで、本当の優しさに気づくのがいつも遅すぎる己を悔やみ、ハセガワは涙を流す。


