セリフ
1ページ目
- さみだれちゃんは 高校を卒業した頃 言葉を 話せなくなった。
2ページ目
- 言葉だけでなく、 笑うことも怒ることも 泣くこともない。
- 親しくなる前に 描いたスケッチが 2枚残っている。
- 暗い絵になった。
3ページ目
- 何か 出来事があって 仲良くなった わけではなく
- ただ そうするしかなかった、 という感覚に近い。
- いつもただじっと 僕を見ていた。
4ページ目
- 僕はその声を 一度だけ聞いた ことがある。
- その言葉は 墓場まで持っていく。
高校を卒業した頃から、言葉を話さず喜怒哀楽も表さなくなったさみだれちゃん。ハセガワとは何かきっかけがあったわけではなく、自然と行動を共にするようになった。彼女はいつもハセガワをじっと見つめ、背後に寄り添っていた。そんなさみだれちゃんが、一度だけハセガワの耳元で言葉を囁いた。ハセガワは、その時聞いた彼女の声を、そしてその言葉を一生誰にも言わず墓場まで持っていこうと心に決めている。



