全ての教科の中で美術が一番苦手でした。
画用紙を渡されても何を描いていいか、
描きたいものなど何もなかったのです。
ノートや机の落書きさえ、一度もしたことはなかった。
関係がうまくいかず、家に何週間もとじこもっていた時に、
ふと頭の中にあるマキタを描いてみたら、少し楽になった気がしました。
それが始まりでした。
今も同じです。
高校生のマキタが、苦しくて諦めるべきかもしれない現実に直面している。彼は自分の感情に耐えきれず、耐えるために絵を描き始めた。それは創造や趣味ではなく、心の中の苦しみを外へ吐き出す排泄行為である。マキタの切ない内面が描かれている。
