美術部の一階下にある演劇部の部室は、
元々柔道部が使っていた畳敷きの部屋だった。
文化部とは言え、体育会寄りの演劇部は、
上の階の僕たちにまで聞こえる大声で、
跳んだり跳ねたりしていた。
夏休みには、マキタが一人で練習していることもあった。
僕は一人、美術室で絵を描いていて、
声が聞こえなくなるとジュースを買って差し入れに行った。
胸が高鳴った。
演劇部のマキタが練習後にソファで静かに休んでいる。彼女は普段は笑わず少年のような風貌だが、この場面では疲れた様子でリラックスしている。演劇部の部室は元々柔道部の畳敷きの部屋で、活発な練習音がよく聞こえた。夏休みにはマキタが一人で熱心に練習しており、その様子は美術部部長のハセガワにも届いていた。ハセガワはそんな彼女を応援しながら胸が高鳴る感情を抱いている。
