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ハセガワが友人に外出を促され喫煙する様子

作られたお話とは違って、僕の記憶に正解はない。

結局この記憶が、単純に決別の表明だったのか、

あるいは僕に選択を迫る村木の最終通告だったのか、

僕にはどちらとも言えないし、どちらとも思える。

ただ、一つの事実として、

僕は言われるがままに自分の部屋を出て、

肌寒い深夜の駐車場でぼんやりタバコを吸っていた。

何か考えた気もするが、多分何も考えていなかった。

村木の言葉を、言葉通り受け取っただけだった。

いずれにせよ、それが最後のチャンスだったことには違いない。

なぜならこのすぐ後に最後が訪れたからだ。

最後のチャンスは、

いつだって最後だとわからない。

大学編の村木が友人の田井中に彼と話があるからしばらく外にいてほしいと頼む。戸惑いながらも田井中は部屋を出て、深夜の肌寒い駐車場で煙草を吸いながらぼんやりと物思いにふける。村木の言葉をそのまま受け止めた彼は、最後のチャンスに気づくのはいつも終わってからだという切ない心情を表現している。