この頃の杉ちゃんも僕と同じく、
より危ない方へ、よりダメな方へ吸い寄せられてしまうたちで、
自ら人の地雷を踏んで破滅することで、
ようやく息をしている自分を確認できる、
厄介で面倒な性格をしていた。
「本当の●●とは何か」
●●は愛でも恋でも人生でも何でもいいんですが、
結局最後は傷つくとわかっていて、
でも問わずに通り過ぎることは出来ない、
そういうある種の潔癖さをもって、
僕たちは何となくつながっていたと思う。
だから多分友だちとかではなく、
醜い部分だけを写す鏡のような存在として、
僕たちはお互いを必要とした。
杉ちゃんが部屋の中で座り込み、疲れたような表情で自分の感情について語っている。彼女は優しさや優越感というものが、自分がかわいそうな子でいる間だけ周囲から得られるものであると感じている。温かな明かりが彼女の横で静かな雰囲気を作り出し、彼女の複雑な心情がにじみ出ているシーンである。
