高校生の時のように、
ただ自分を認めてもらうためだけの一方通行の恋愛が
自分の中で反省と共に消化されると、
人を好きになるタイミングがどんどん後の方へずれてゆく。
自然体でいることは、
自然体でいようとしているうちはできない。
多分僕たちが「自然体の自分」と呼ぶものは、
何度も痛い目にあい、そこから回復することを繰り返して、
色んな人間の中の出来事に、
すべからく慣れた状態のことなのだと僕は思う。
村木は表面上の明るい笑顔と嘘くさい真面目な言葉を経て、相手の本音を見つめるようになる。対して、もう一人は気取らず雑になった姿で食事をする。村木の視点で、飾らない自然な状態になった相手に対する愛情と親しみが深まっている心情が描かれている。
