僕が高校生活の中で最も恥ずかしかったのが、
マキタが欲しがっていた大きなぬいぐるみを
黙って買ってきた上、本人には言えずオータニに
代わりに渡してもらった、という出来事だ。
どうだろう、17歳としても
かなり幼い行動かもしれない。
今でこそ何がだめだったか理解しているが、
当時はそんなちょっと考えればわかる理性さえ、
はたらかなかった。
でもきっとこうやって自分で傷つかなければ、
僕は今でも相手の都合を考えずに
自分のしたいことをし、
見返りがなければ落ち込む、という
バカのままだったろう。
高校のオータニとハセガワが、マキタへのプレゼントについて話し合っている。ハセガワはマキタが欲しいと言っていたものを売り切れる前に買いに行ったが、マキタに直接渡せずオータニに頼んだ。オータニは、マキタが本当に喜ぶと思ったのか疑問を呈しつつも、好きな人に喜んでほしい気持ちは自然だと認め、ハセガワに対して「バカにすんな」と感情的に告げる場面だ。二人の複雑な心情と関係が表れている。
