「イエス」と「ノー」以外の選択肢を
学習する最初の機会は思春期の恋愛だろう。
この後しばらくして、
自分自身が何をどう思っているかもわからず、
高校を逃げ出し、奈良と京都の辺りで
ホームレス生活を続けた。
きちんと言うのが優しさか、
黙っておくのが優しさか、
正解はないが、
僕はきちんと全部言うマキタを正解だと今も思っている。
マキタは友達にもなれないと諦めつつも、ハセガワがいないのは寂しいと素直に打ち明ける。彼の問いかけに対し、マキタはもう自分とは話してくれないのかと心の距離を嘆く。二人の間には友達以上でもなく、ぎこちない複雑な感情が漂い、切なさを帯びたやりとりが描かれている。
