大学生の村木とハセガワが対話している場面である。ハセガワは自身の過去について語り、失敗や挫折が今の自分につながっているとは思えず、ただ単に上手くいかなかっただけだと自己評価している。一方で村木はそんなハセガワの心情にじっと耳を傾けている。二人の間には複雑な内省と静かな感情の交流が感じられる。

「俺もいつかそんなふうに」
「<あの時の自分>という言い方で」
「ろくでもない自分を卑しく肯定する日が来るのだろうか」
と書いている。
どうだろう。
いずれにしても僕は、
上手くいかなかったことを描くのが好きです。
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