ねちねちとしつこくいつまでも怒る人間のがずっと多い。
僕もそうだと思う。
僕はなんとなく笑っている人間が一番苦手だったから、
空気が悪くなるとか、そんなことのせいにしないで、
ただ怒りたいだけ怒っているセキグチのことは
苦手ではなかった。
セキグチは保育園の時からずっとそうだった。
きっと今も周りに八つ当たりして生きているだろう。
それでもそれが正直な八つ当たりなら、
受け止めてくれる人は必ずいる。
絵を描いているハセガワの後ろで、セキグチが何かを考え込みながらこちらを見ている。ハセガワは「なぜいつも怒ってるのか」と思い続けていたが、実はセキグチ自身が自分に怒っていたことに気づく。内面の葛藤と自己理解の苦悩を描く切ない場面である。
