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憂鬱な表情で考え込むマキタの姿

僕がこういう話を好きなのは

もちろん自分が経験した痛みだからということもありますが、

どれだけ大騒ぎしても恋愛では誰も死ななかったから、

ということが一番の核心です。

中には傷心から死を選んだり、

あるいはかわいさ余って憎さ百倍で

とんでもなく捻れた方向に愛情が向いていく人間もいますが、

少なくとも僕たちはそうじゃなかった。

どれだけ傷ついても僕たちは死ななかったし、

相手を恨んだり憎んだりは決してしなかった。

だからこんな話をしています。