誰かに…例えばできるだけ多くの人に…認められ、褒めそやされたいわけじゃない。
僕はもう今までたくさんの僕の近くの人に褒めてもらったし、
それで十分満足している。
僕が認めてほしいのは、
例えば先輩。
それも今の先輩じゃなくて、あの時の先輩に認めてほしい。
それが強い動機になっている。
意味わからんでしょ。
僕自身にもさっぱりわからん。
でも今のお気持ちとして、そうとしか言いようがないんです。
ハセガワはベッドに横たわり、タバコをくわえながら物思いにふけっている。彼は青春時代に描けなかった一枚の絵への未練を語る。大人たちに咎められながらも、その絵だけが心の支えであり、あの頃の先輩に認められたいという複雑な思いを抱いている。彼の内面には切なさと葛藤が漂う。
