当時はあまり意識しなかったが、
排他的で縄張り意識の強い地域で育った僕は
仲良し仲間でガチガチのグループを作りたがる悪癖があり
そういう狭い自分の視野に罪悪感を持ってもいた。
その罪悪感から、ことさらグループを作らず属さずというような
孤高主義をアピールするのだけれど、
本音では苦手な人間と一切関わりたくなく、恐ろしく、
優しくない自分への自己嫌悪で毎日毎日不機嫌を振りまいていたと思う。
屋上や美術準備室でいつもそんな退屈で面白くない話をし、
周囲を途方に暮れさせた。
そんな内向きの暗い青春は
地元を離れて一人暮らしを始めることで割合簡単に解消した。
美術準備室の静かな一角で、マキタが気まずそうに膝を抱え、ハセガワがやさしく頭を撫でている様子が描かれている。マキタの表情には動揺が見え、ハセガワの落ち着いた態度が対照的だ。二人は互いに深い信頼関係を築いており、この場は不安を和らげる特別な場所となっている。
