大学の頃はみな自分の小さなことで大騒ぎしていたのに、
30を超えると途端に青春とか恋愛とかくだらない、
そんなことを言っている場合ではないと否定する。
小さなことからより大きな視点にものの見方が移った、
それが成長なのだと大上段から言えばそうかもしれない。
僕はそういうのがどうしても嫌だった。
思春期だったり青春だったり、言葉はどうでもいいけれど、
それを「通過点」のように扱う考え方が好きになれなかった。
僕は過去の僕と少しも断絶していない。
それは通過点ではなくその全てが僕自身である。
マキタがベッドで横たわっている。白いシャツと黒いスカートを着用し、やや憂鬱そうな表情で横目を向いている。ベッドの柔らかそうな布団に包まれ、静かな時間を過ごしている様子が描かれている。彼女は高校生でありながらどこか思慮深い佇まいだ。
