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驚いた表情で筆を持つ制服の少女

ムロイはいつも他人の顔色ばかり伺う様子を隠さないので

僕自身の中にある「他人に媚びる自分」を刺激し

一緒にいると段々イライラしてつい邪険にしたり、

キツイことを言って泣かせてしまったりしました。

彼女は元々絵など描きたかったわけじゃないので

まあ下手クソでね。向いてないなと僕も思った。

でもそのちっとも上手くならない絵なり立体なりを

下手クソなまんまやめないんですよね。

気がつくとまた新しい紙にもそもそと

なんだかわからないものを描いているわけです。

好きでもないのに。

それが不思議でね。

でも僕はそういう人が好きです。

自分自身にも説明できない理不尽な行動や癖が好きです。

ムロイは他人の顔色を伺いながらも、絵や立体制作をやめようとしない繊細な高校生である。思うように上達しない自分に苛立ちつつも、ひたむきに新しい紙に向かう姿が印象的だ。努力を続ける彼女の内面に葛藤と成長が見える場面である。