追い詰められてつらくてこの世から消えたい、死にたいと
思うことはほとんどない。なくなった。
じゃあ幸せでいっぱいかと言えばそんな気分とはほど遠い。
この先どんなことが起きてもそんな気分にはならない気がする。
そろそろ自分が死ぬという恐怖よりも
自分の大事な人間がぽつぽつと消えてゆく恐怖が訪れる季節にさしかかる。
「そんなもんさ」と口に出して言うことは出来るが、
内心ではそんな季節におびえてびくびくとしている。
僕はその季節に耐えられるんだろうか。
と夜思う。
大学編の杉ちゃんが黒い背景の中、膝を抱えて座り、遠くを見つめている。彼女はタートルネックの服を着ており、内面には重い憂鬱感が漂っている。物語は、死への恐怖は薄れたものの、大切な人が次々消えていくことへの不安と恐怖が訪れる季節に差し掛かり、その季節を乗り越えられるか自身の心情に悩み苦しむ様子を描いている。杉ちゃんの切ない感情が画面から伝わる一枚だ。
